先ずは社外向け文書を対象にタイムスタンプを導入
ローレルバンクマシン株式会社
お話を伺った方:
開発生産本部 知的財産部 特許課
藤田 陽子 様、樽田 章 様

はじめに、タイムスタンプ導入の時期と目的について教えてください。
当社では、2018年2月から検討を始め、6月にタイムスタンプの利用を開始しました。古くから特許出願をしていますが、当社では権利化しないと判断した技術内容が製品カタログや取扱説明書として公知となる部分が少なくありません。そこで、まずは自らが公開する技術について、日付の確保を目的にタイムスタンプの利用を開始しました。
どのような文書に対してタイムスタンプを付与しているのでしょうか。
例えば、営業部が、製品カタログを社外に公開する前に、タイムスタンプを付与するようルール化しています。タイムスタンプを付与した文書は一覧表で管理していて、原本のファイル名と登録者名を営業部に記入してもらっています。タイムスタンプを付与した後は、知的財産部が、INPITタイムスタンプ保管サービスへの預け入れを行うとともに、INPITの管理番号を一覧表に追記することで、関連する情報が紐付けされるように管理しています。
タイムスタンプを導入してどのようなメリットを感じていますか。
製品カタログや取扱説明書は作成部署が異なりますので、知的財産部と各部署が連絡を取り合う機会が増えました。その中で、各部署からタイムスタンプを付与した方が良い文書の提案をもらったり、知的財産部から登録商標のカタログへの記載を提案したりする等、社外に出て行く文書の一元的な把握や知的財産の活用がより一層深まったと感じています。
タイムスタンプの導入を検討中の方へメッセージをお願いします。
自社の目的と要望に合ったタイムスタンプサービスの導入に加えて、利用者部署の業務の流れに馴染ませるように、まずはシンプルな仕組みから検討すると上手くいくのではないでしょうか。
INPITタイムスタンプ保管サービスのどの点に期待して利用していますか。
INPITタイムスタンプ保管サービスは、公的機関であるINPITがタイムスタンプの利用にさらなる安心・安全を提供する点に着目して利用しています。
ありがとうございました。
企業概要
名称 |
ローレルバンクマシン株式会社 |
資本金 |
157,000,000円(ローレルグループ) |
従業員 |
1,388名(ローレルグループ) |
事業内容 |
各種通貨処理機・システムの開発・製造・販売・保守 金融オンライン端末機の開発・製造・販売・保守 |
URL |
https://www.lbm.co.jp/ |
関連する情報
(一覧に戻る)知的財産分野におけるタイムスタンプの活用事例
[最終更新日:2019年2月26日]
[この記事に関するお問合わせ先]
知財戦略部 営業秘密管理担当
電話:03-3581-1101 内線3841