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知的財産分野におけるタイムスタンプの活用事例

 
自社に合ったタイムスタンプサービスを見つけることが重要
伊東電機株式会社


お話を伺った方:
技術本部 特許技術課 兼 ISO事務局
石井 俊則 様

はじめに、タイムスタンプ導入の時期と目的について教えてください。

当社では2018年1月にタイムスタンプの本格的な導入を開始しました。ソフトウェア関係など他社による侵害の立証が難しい技術についてノウハウ秘匿と先使用権を確保することを目的としています。

比較的最近タイムスタンプを導入されたとのことですが、導入前から先使用権の確保はされていましたか

従前は特許化を中心に行っていましたが、2017年頃から一部技術の秘匿化と先使用権の確保について本格的に検討を開始しました。当初は公証人役場の確定日付を利用しようと考えましたが、運用に手間がかかることが分かったため、比較的手間の少ないタイムスタンプを導入しました。

タイムスタンプ付与までのスキームを教えてください

先使用権確保に必要な文書を知財担当がリスト化し、研究開発部門等に提示しています。まだ運用を開始して間もないため、今後は各部門が自発的に文書を抽出していただけるよう働きかけを行っていく予定です。

タイムスタンプのどのような点にメリットがあると考えますか

確定日付よりも少ない手間で日付が確保できることです。また、紙と比較して管理が容易で、かつ担当者間の引き継ぎが容易になることを期待しています。

タイムスタンプの導入を検討中の方へメッセージをお願いします

数多くある中から自社に合ったタイムスタンプサービスを見つけることが重要であると思います。

INPITタイムスタンプ保管サービスについては、どのような効果を期待していますか

預入証明書を利用することで訴訟時の立証負担が軽減されることを期待して利用を決めました。

ありがとうございました。
企業概要
名称 伊東電機株式会社
資本金 90,000,000円
従業員 260名
事業内容 パワーモーラ(コンベヤ用モータローラ)・制御機器・モジュール・ユニット・システムなど搬送関連機器の開発・製造・販売・設置、植物工場設備の開発・製造・販売・設置
URL https://www.itohdenki.co.jp/

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[最終更新日:2019年2月26日]

[この記事に関するお問合わせ先]
知財戦略部 営業秘密管理担当
電話:03-3581-1101 内線3841