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知的財産分野におけるタイムスタンプの活用事例

 
タイムスタンプで開発におけるリスクを低減
株式会社リブドゥコーポレーション


お話を伺った方:
知財部知財課
橋本 敦史 様、井添 隆志 様

はじめに、タイムスタンプ導入の目的について教えてください

先使用権確保、開発データの保存、秘密保護契約に関する有事への備えなどを目的として、2017年9月からタイムスタンプを導入しました。特に、共同開発などの増加に伴い他社と開発データのやり取りを行うことが増えてきたため、相手方へ提示する資料、相手方から受け取った資料の双方にタイムスタンプを付与しています。

タイムスタンプ導入のきっかけはありましたか

当社では以前からタイムスタンプの導入を検討していましたが、利用料金の関係で導入を見送ってきた経緯があります。そのような中、自社のニーズに合ったサービスに出会えたこと、INPITがタイムスタンプ保管サービスを開始したこと、他社との技術交流を行う機会が増えてきたことなどが導入のきっかけです。

どのような文書にタイムスタンプを付与していますか

製品の設計書、製造に関する各種記録、新製品開発時や製品改良時の会議等の議事録などです。特に、各種記録や会議の議事録などは文書量が多くなるため、これらの日付確保にタイムスタンプが活躍しています。また、他社に提示する可能性のある秘密文書や、逆に他社から秘密情報として受領した資料についても、タイムスタンプ導入後は日付と非改ざん性の確保を行っています。

タイムスタンプ以外に、文書の日付を確保するための制度やツールを利用していますか

公証人役場の確定日付とタイムスタンプの使い分けをしています。

販売製品や試作品、設計書、カタログ・チラシ等の非電子媒体、データ量の大きい動画などを格納した記録媒体については確定日付を利用し、その他の電子データについてタイムスタンプを利用しています。なお、製品の設計書は確定日付とタイムスタンプの両方を用いて二重に保管を行っています。

タイムスタンプの導入によってどのようなメリットを感じていますか

公証人役場へ持ち込む書類の準備、梱包、搬送の機会が減ったことにより労務上のコスト(手間)が削減されました。また、当社の知財担当者が在籍している工場から公証人役場までは片道1時間ほど掛かるため、これらに掛かる手間が減ったことが担当者としては有り難いと感じています。

さらに、電子化を進めたことにより書類の保管スペースに余裕ができたことや、確定日付を付した封筒などの封印が剥がれてしまうリスクが低減されたことなど、電子化とタイムスタンプの導入によって様々なメリットが生まれたと感じます。

ここからはINPITタイムスタンプ保管サービスについて伺います。御社ではこのサービスをどのようにお知りになりましたか

タイムスタンプの導入にあたり、タイムスタンプ事業者が実施しているセミナーを受講しました、その中でINPITがタイムスタンプを預かるサービスを開始するということを知りました。

INPITタイムスタンプ保管サービスのどの点に期待してご利用を始めましたか

預入証明書を用いた立証負担の軽減に期待して利用を開始しました。公的機関であるINPITによる第三者証明が無料で得られることは、タイムスタンプを利用する上でメリットであると思います。

ありがとうございました。
企業概要
名称 株式会社リブドゥコーポレーション
資本金 773,247,850円
従業員 1,000名
事業内容 大人用紙おむつ、介護用品・用具、メディカルディスポーザブル用品(医療用不織布製品、キット製品)の製造および販売
URL https://www.livedo.jp/

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[最終更新日:2019年2月26日]

[この記事に関するお問合わせ先]
知財戦略部 営業秘密管理担当
電話:03-3581-1101 内線3841