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知的財産分野におけるタイムスタンプの活用事例

 
タイムスタンプと確定日付の使い分けで業務効率向上
大手製造販売業A社


はじめに、タイムスタンプ導入の目的について教えてください

当社では先使用権確保、無効資料の確保などが目的です。

どのような文書にタイムスタンプを付与していますか

商品企画書、上市計画書、開発進捗報告書、他者のニュースリリース(無効資料)などを対象にしています。

タイムスタンプ付与までのスキームを教えてください

企画、設計、開発、営業の各部門で定期的にデータ抽出を行ってもらい、知財担当がタイムスタンプを付与しています。また、知財担当が独自に各部門のフォルダからデータ抽出を行う場合もあります。

タイムスタンプ導入前は、どのように文書の日付を確保されていましたか。

公証人役場の確定日付を利用していました。タイムスタンプ導入後は確定日付とタイムスタンプの使い分けをしています。具体的には、製品の現物とあわせて文書を保存する場合は、関連資料と一緒に確定日付を押してもらいます。設計変更などでタイムリーに日付を確保したい場合にはタイムスタンプを利用しています。

以前は公証人役場へ持ち込む資料を選定する作業に手間がかかっていましたが、タイムスタンプを導入することで、この手間が削減されたと感じています。

また、確定日付の場合はある程度資料を厳選していたため、担当者によって日付を確保する資料の判断に差が出てしまうことが懸念されていましたが、これも解消できたと思います。

ほかに、タイムスタンプを導入したことによるメリットはありますか。

タイムスタンプというよりは、むしろ電子化のメリットかも知れませんが、電子データは紙の資料と比べて閲覧や参照が容易なため、業務の円滑化、連携強化につながっていると感じます。

ここからはINPITタイムスタンプ保管サービスについて伺います。御社ではこのサービスをどのように利用されていますか

発行されたタイムスタンプについて基本的に全件預け入れを行っています。現在は、ある程度タイムスタンプの数が増えてきたら、まとめて預け入れ作業を行う運用にしています。

最後に、タイムスタンプ保管サービスについて一言お願いします

預入証明書を用いた立証負担の軽減に期待して利用を開始しました。公的機関であるINPITによる第三者証明が得られることは、タイムスタンプを利用する上でのメリットになると思います。

ありがとうございました。
企業概要
資本金 10億円以上
従業員 1000名~3000名

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[最終更新日:2019年2月26日]

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